Webプログラミングの学習効率が一気に上がる勉強法9選
今回で第7回を数えるオンラインセミナー。Webプログラミングの学習効率が一気に上がる勉強法について、9つ紹介します。
「できれば効率よく学習したい」
「数多くの学習方法から自分に合うものを選びたい」
このような要望に応える内容の記事です。せっかく学習するのですから、効率よくおこないたいのは、誰しも考えるものですよね。
今回のセミナーの講師であり、プロのWebプログラマーでもある岩本さんの言葉を交えながら解説します。ぜひこの記事を読んで、自分に合った方法をひとつでも取り入れてみましょう。
以前のスペースでおこなった内容の記事はこちらから。
1.目標と目的を明確にする
大切なので最初に紹介するのが、学習する目標と目的を明確にすることです。目的は、最終的に成し遂げたいことを指します。目標は、目的を達成するための指標です。
登山に例えると「富士山に登る」が目的で「1週間で5合目まで車を使っていく」が目標です。目標は細かいほど、実際の行動に落とし込みやすくできます。行動までつなげられると、目的を達成できる可能性が高まります。
「Webプログラミングの学習はprogateをおすすめしています」
学習の具体的な目標としては「progateのレッスンを何時間で終わらせる」などです。まずは学習する目的を定め、続いて目標を設定しましょう。
2.コミュニティに参加する
Webプログラミングは個人での学習は難しい分野です。なぜなら、今まで勉強してこなかった分野であり、基本的には英語で構成されたものを扱うからです。
Webプログラミングに関係するコミュニティに参加して、プログラミングができる人が近くにいる状況ではじめるとよいでしょう。そうすると、学習する意欲も湧きますし、わからない場合は聞けます。
「私自身も独学でやっていましたが、スクールに通ってからプログラミングができるようになりました」
岩本さんの経験からもわかるように、学習環境は非常に大切です。効率的に学習を進めるなら、コミュニティの活用を検討しましょう。
3.第3者に監視してもらう
第3者に監視されることで、やらざるを得ない状態にするのもおすすめの学習方法です。例えばSNSでの発信や、コミュニティへの参加があげられます。
この場合、挫折の可能性を減らす効果もあります。仲間がいれば一緒に励まし合いながら学習を進められるでしょう。
「毎日やり続けるのは、効率につながると考えています」
強制力のある状況は、行動の最大量が増えることにつながります。SNSやコミュニティで活動宣言をすれば、無理やりでもやる気になります。第3者の目を上手に利用して学習効率を上げるのは、ひとつのよい手といえるでしょう。
4.選択肢を減らす
集中して物事に取り組むには、選択肢を減らすのが有効的です。最近は情報が多すぎて、集中できない環境が整っています。情報が多すぎると、やる気の喪失にもつながります。
Webプログラミングスクールの数を例にとっても、多く存在するため迷います。
「どれを選んでも学習できるし、成功できます。ひとつに決めて徹底的にやってほしいと思っています」
複数やる必要はありません。自分のリソースをひとつに集中すると、大きな成果が期待できます。
例えばメールツールであれば、Yahoo!メールを使ったりGmailを使ってみたりしている人が多いです。複数のツールを開くのも非常に手間です。なるべくひとつに絞って、無駄な時間を減らすことを意識しましょう。
5.スケジュールを立てる
管理は難しいですが、スケジュールをしっかりと立てましょう。スケジュール管理ができないと、学習でも仕事でもミスが出ます。ちょうどよいスケジュール設定のためには、どんどん日程を立てて上達する以外手はありません。
「スケジュール設定のコツは余白をもつことです」
余裕がないと、アクシデントがあったときにすぐに予定が狂います。達成できないと自己肯定感が下がり、ストレスの原因に。
余裕をもちながらスケジュールを管理して、ストレスと上手に付き合えば、学習効率は上がること間違いなしです。
6.休憩をとる
学習効率を高めるのもよいですが、休憩も大切です。長い時間の学習は集中力がもちません。
「特に大切なのが睡眠です」
人間は、寝ないと回復しないといわれています。9時間を超えてくるとへい害もあるので、目安は7時間前後の睡眠です。逆に短かすぎる睡眠は、過去の知識がなくなる原因にもつながります。
学習から実践を繰り返して、スキルを身につけるのは大切です。しかし、睡眠を取って体も心も休めるのは同じように大切といえます。
そして睡眠と同様に大切なのが、運動です。例えば、ストレッチや屈伸運動も十分効果があるといわれています。
「意外と知られていないのが貧乏ゆすりなんですよね」
貧乏ゆすりは腰の筋肉が伸び縮みするので、座りっぱなしが原因で起こる腰の痛みを軽減する効果があるそうです。
岩本さんが、権威のあるお医者さんから聞いているので、信ぴょう性が高い話です。休憩のために、適度な運動と睡眠を心がけましょう。
7.実践する
実体験からの学びは、単に学習するのとは圧倒的に差があります。百聞は一見にしかずなどのことわざがあるほど、今も昔も重要といえます。
「一定のスキルに達していれば、実践をしてほしいと思っています」
Webプログラミングでいえば、HTMLとCSSを学習したら、サイト制作に移りましょう。2つのスキルがあれば、世の中のWebサイトは基本的には作れます。
基礎を学習したら、次の言語であるPHPやJavaScriptなどを学びはじめるのではなく、実際にサイト制作をおこないます。その後、JavaScriptやPHPを使って発展させます。
学習内容を実践すると、より深い学びにつながっていくでしょう。
8.適切なツールを選ぶ
Webプログラミングは多くのツールを扱う業種です。GoogleChromeやSafari、Firefoxなどさまざまな開発環境がありますが、一番効率よく制作できるものを選びましょう。
「エディターでいえば、VSCordが一番使用されている印象があります」
ユーザーが多いため、検索時にもすぐ答えが出てきやすいです。トラブルが出てきてもすぐ解決しやすいので、効率よく学習できるでしょう。
ブラウザは、Google Chromeがおすすめです。検索時に解決策が多く出されています。コーディング速度ではフレームワークが非常に便利です。
CSSに慣れたら、さらにSASSやSCSSを使えば、効率よく制作できるでしょう。制作速度を早めると、学習時の効率を高められます。コードそのものを減らせるフレームもあるので、使えれば制作時間の削減につながり、学習効率も上がります。
9.新しいものを試す
新しいものはどんどん試してみましょう。アップデートしたら不便になった例は結構あります。
WordPressも、以前のアップデートでブロックごとに文章が書けるようになりました。当初は文句ばかりでしたが、今では便利で主流となっています。
世界のエンジニアたちが手を尽くして開発しているので、新しいものが出てきたときは積極的に慣れていくのも大切です。
「今回、Twitter(現X)のスペースを利用してセミナーをおこなっていますが、ChatGPTを使って構成を作りました」
岩本さんのように、新しいものもどんどん活用して、効率よく作業してほしいと思います。
質問コーナー
Webプログラマーが活躍するヒントだらけの質問コーナー。Webプログラミングコースの講師である岩本さんが、さまざまな質問に答えています。フリーランス全般の方にとっても役立つ情報があるので、ぜひ参考にしてください。
【質問1】
私はWebプログラミングの学習に取り組んでいた時期があります。progateで学び、模写をするところで挫折してしまいました。
そのときにペライチという、簡単にHPが作れるサービスが出てきた。ペライチがあったら、HP制作って必要ないと思いました。HP制作って未来はありますか?
【岩本さん】
確実に需要は減っていくかなとは思いますね。でも、なくなることもないと思います。ノーコードも出てきていて、簡単にHP制作ができる体制が整いつつある。
なので、単にコーディングができるだけのエンジニアは淘汰されていくと思っています。必要な技術を見極めて、柔軟に適応していくことが求められるでしょう。その結果残る人もいれば、いなくなってしまう人もいると思います。
【質問2】
Webプログラミングで生き抜くにはどのように見極めたらいい?
【岩本さん】
ノーコードでできない技術もまだまだあります。細かいデザインなどはノーコードではできません。
例えばPHPやjQueryを、ノーコードでHTMLやCSSに組み込むのはまだまだ難しい。
そういったところを強くしていくのは手ですね。ノーコードでもコードの知識は必要です。その辺の学習が必要になってくるのかなと思います。
ノーコードでも質のよいHPは作れます。SEO的に問題がないものも作れている。むしろ、ノーコードの技術を学ぶことが、これから残っていく上で必要なんじゃないかと思いますけどね。
ノーコードの技術も、Webプログラミングの知識があればよりよく、どのようにして作られているかがわかると思います。
Webプログラミングには、未来しかないですよ。これからノーコードがはやってくるなら、なおさらWebプログラミングを学んでおけば、より強みを発揮しやすくなると思います。
営業時にも強くなる。今やらない手はない。いつからやっても遅いということはないので、やるなら今からだと思いますね。
稼ぐ手段として割り切るのであれば、目的と目標は立てやすいはずなんです。例えばWebプログラミングでいえば、僕はHP制作に重きを置いた。それは稼ぐことを念頭に置いた上での計画だった。
Webプログラミング初心者が稼ぐためには、稼ぎやすいジャンルを選んだほうがいい。スピード感をもって稼ぐには、やはりWebサイト制作が早いなと。
そこまで決めて、いつまでにどうやって稼ぐのかといった目標を立てて行動するのが大切だと思います。
【質問3】
岩本さんは以前、Webプログラミングに挫折した経験があると言っていましたね。今から爆速で勉強するなら、何からはじめますか?
【岩本さん】
僕なら、まずスクールに通います。オフラインのスクールにいくと思いますね。オフラインだと、何時にどこで学習するかが決まっているので、逃げ道がないのがいい。
オンラインでも、何時からWebカメラで対談するなどがあれば、まだいいかもしれないですね。
今のオンラインスクールは録画された教材があって、個々に勉強するスタイルが多い。それだと仕事帰りにやっていけるかといわれると、おそらく挫折してしまいますよね。
人は自分に甘いですから、ひとりでやるには鍛え上げられたメンタルが必要なんです。なので、オフラインのスクールに通うか、オンラインでも時間の指定があるものにする。本気で学ぶなら強制力が大切かなと思っています。
【質問4】
案件を取ることもしていたと思いますが、具体的には何をやっていたんですか?
【岩本さん】
案件が取れた翌月には講師をやっていましたね。教える立場になりました。
自分が稼げた実績を伝えることに対して自信があったし、絶対変なことは教えないと思ってましたから。
なにより人に教える立場になれば、知識がより定着するメリットが大きいと思っていました。
そのためにはきちんと学ぶ必要がある。逃げ道をなくすのが大切だと思っています。学習したものはアウトプットするのが大切です。オフラインのスクールとか、オンラインのコミュニティとかに参加したら、ぜひお隣さんに教えてあげてほしいと思います。
教えるには、しっかりと説明できる必要がありますから。論理的に説明したり、かみ砕いて話したりできるようになるので、機会があればお隣さんに教えるのは大切ですね。
【質問5】
効率よく学習するために読んだ本はありますか?
【岩本さん】
効率化するために一番読んだのは、メンタリストDAIGOさんの本ですね。
プログラミングの本ではありません。プログラミングの本は、効率化にはあんまり関係ないんですよ。DAIGOさんの本は論文をベースに書かれています。なにが一番効果的かを、人間ベースで説明してくれるんですよ。
もちろん、すべてがあてはまるわけではないんです。7割の人には当てはまって、残りの人には響かない。そういうこともあります。それでも人間であることに変わりはありません。
自分に適していると感じた部分だけでも取り入れると、大分物事を効率的に進められるんじゃないかと思いますね。コワーキングスペースRocksに置いてありますんで、ぜひ一読してみてください。
【質問6】
自分の向き・不向きがわかりません。プログラミングが合っているのかが不安があります。
【岩本さん】
自分を分析するのは大切だと感じています。例えば何に向いているのか、どこに向かっていこうとしているのか、などですね。そのために読んで一番よかったのが、ストレングスファインダーですね。
他にも、苫米地(とまべち)さんの本ですね。脳科学をベースに、専門性の高い本を多く出しています。比較的読みやすい「頭のゴミ」を捨てればあたりからはじめるといいと思います。私は、会社員時代に読みましたね。自分も迷走していた時期があって。ネットワークビジネスや怪しい投資に手を出していました。
そのときは稼ぎたいという思いしかなかったんです。なぜ稼ぎたいのか、自分の根っこがわかっていなかった。
自分が何に向いているのかをはっきりさせるには、自己分析したり、ストレングスファインダーを使ったりする必要があります。やるべきことが決まったとして、どうやって効率的に進めるかを知るために、僕はDAIGOさんの本で学びましたね。そうやって今の自分が形成されました。
とはいえ、自分が何に向いているかはすぐにはわかりません。すぐに辞めてしまうのはよくなくて、ある程度のところまで突き詰める必要があります。
これは統計データでも示されています。今の仕事が好きと言っている人で、昔はその仕事が嫌いだった人は半数以上いるんです。
やりながら好きになる場合もあるので、導入時点でやめてしまうのはもったいない。どの道に進んだとしても、しばらくはやり続けてほしいなと思います。
【質問7】
Webプログラマーはどこまでいったら、向いているかどうかわかりますか?
【岩本さん】
自分の生活費ぐらいは稼げるようになってほしいですね。額は人によると思いますけど。例えば、何かを作りたいと思ってWebプログラミングをはじめるかたもいると思います。であれば、目的を達成するまでは辞めないでほしいですね。
でも、どうしても無理な場合もあります。そういった場合に無理してやり続ける必要はないです。ただし、途中でやめるのはくせになるので、ひとつ決めたらやり遂げるのは意識してほしいと思います。
【質問8】
スケジュールを立てるのが苦手です。時間がかかったり、順調に進んだりしています。上手なスケジュールの立て方はありますか?
【岩本さん】
スケジュールを立てるのは本当に難しい。なので、はじめは時間に余裕をもって立ててほしいというのが、ひとつの回答です。
経験を積むとスケジュール勘がわかってくる瞬間があるので、実績を積み上げるのが大切になってきます。あとは、聞いてしまうのもよいと思います。実際にその作業をやっている人に「この作業はどのくらいかかりますか」と。
いろいろと工夫しながらも、自分にストレスがないようなスケジュールを立てるのが大切ですね。時間で区切ってしまうと、かなりのストレスがかかります。とはいえ何かで区切らないと前には進めない。普段から作業時間を計っておくのも大切ですね。
「スケジュールを立てるのが苦手」とそんなことを言っていると一生できるようにならないので、スケジュールは立てた方がいい。無理のない範囲で立てれば、経験とともに上手に立てられるようにはなってくるので、スケジュールは立てましょう。
僕も新しいことにチャレンジするときには、どのくらいやるかわからないですよ。どこでいい塩梅になるか、一生探し続ける感じですね。
ゴリラフリーランス育成合宿
現在、Rocks合同会社と泉佐野市さんとで、ゴリラフリーランス育成合宿を開催しています。合宿の内容は2種類で、動画編集とWebプログラミングです。
1ヵ月間の合宿で、フリーランスとして独立するために必要なスキルや知識、ノウハウなどを全てお伝えする場所になっています。
この合宿は泉佐野市さんが予算を取って開催するものなので、講座費無料、4週間の宿泊費¥39,800で参加できます。なかなか信じられない待遇の合宿ですね。
合宿の参加は面談により審査があり、参加枠にも限りがあります。興味のある方は公式LINEからお問い合わせください。以下のバナーをタップで友だち登録できます。