フリーランスは健康診断を受けよう!ポイントや種類、費用を徹底解説
フリーランスとして働いているみなさん、定期的に健康診断を受けているでしょうか?
実際、フリーランスは会社員と異なり、自分で申し込まなければ健康診断を受けられません。健康診断を受けようと思っていても、申し込み場所がわからない、どのような項目を診断したらいいか迷ってしまうことも。
本記事ではフリーランスが健康診断を受けるべき理由や受ける方法、受けておきたい健康診断の項目などについて解説します。
フリーランスとして健康診断を受けようか迷っている人はもちろん、フリーランスという働き方に興味がある人も必見の内容です。では、フリーランスの健康診断事情をみていきましょう。
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フリーランスが健康診断を受けるべき理由3点
会社員は原則として健康診断を受けなければならない一方で、フリーランスは、健康診断を受ける義務はありません。ですが、フリーランスこそ健康診断を定期的に受けることをおすすめします。
主な理由は、下記の3点です。
①収入減のリスク回避になる
フリーランスは自分で案件を獲得して、仕事をしなければなりません。
万が一病気になって働けなくなってしまうと、仕事ができなくなり、収入がなくなってしまいます。
そうならないためにも、定期的に健康診断を受けて事前に病気や身体の異変を発見し、リスク回避をすることが大切です。定期的に健康診断を受けるのはもちろん、病気が心配な人は各種保険に加入するという手もあります。
フリーランスの保険事情については、下記の記事に詳しく記載していますので、気になる人は確認してみてください。
健康を意識して生活するようになる
健康診断を受けると、医師から生活改善のためのアドバイスをもらえることがあります。
健康診断を受ける前とあとでは、健康への意識にも違いが生じます。日々の生活のなかで少しでも健康を意識するきっかけにも、定期的な健康診断の受診は欠かせません。
セルフメディケーション税制の要件に認定されている
フリーランスが定期的に健康診断を受けると、セルフメディケーション税制の要件を満たします。
セルフメディケーション税制とは、フリーランスが定期的に健康診断を受診することを目的とした税金の優遇制度です。日常で使う一部の医薬品を購入したときに、購入した分のみの所得控除を受けられます。
セルフメディケーション税制を利用するには、健康診断を受診したという証明書を用意しましょう。
フリーランスは健康診断でかかる費用を経費にできるの?
フリーランスとして働いている人が健康診断を受けた場合、診断にかかった費用を経費として計上できるのかどうかは、気になるポイントのひとつです。
結論からいうと、医療費控除の対象にはならないため、経費としては計上できません。
しかし、例外も存在します。健康診断や人間ドックなどで、重大な病気が見つかった場合には、治療にかかった費用は医療費控除が受けられます。
フリーランスが健康診断を受ける方法
フリーランスで働いている方が、健康診断を受けたいと思った場合には、下記の3つの方法で健康診断を受けられます。ひとつずつみていきましょう。
住んでいる市町村で受診する
1つ目は、自分が住んでいる市町村で受診する方法です。
自分が住民票を置いている市町村で、健康診断の案内が送られてきたら必ずチェックしましょう。各市町村によって受けられる健康診断の内容も異なるため、事前に調べておくのがよいですね。
病院やクリニックで受診する
病院やクリニックに行って健康診断を受診する方法です。
病院では、さまざまな項目の健康診断を受けられます。自分が住民票を置いている市町村で、受けたい診断項目がない場合には、病院やクリニックで健康診断を受診するのをおすすめします。
国民健康組合を利用して受診する
国民健康保険組合が運営している保険に入って、健康診断を受診するという選択肢もあります。有名な健康保険組合の一例として、以下のものがあります。
- 東京食品販売国民健康保険組合
- 東京芸能人国民健康保険組合
- 東京美容国民健康保険組合
上記は一例で、他にもまだまだあります。国民健康保険組合に加入していれば、交付される「特定健康受診券」を利用することで、年1回無料で健康診断を受けられます。
なお、フリーランスが加入できる国民健康保険組合に入っている場合には、全国健康保険協会の検診は受けられないので注意が必要です。
勤務先の健康保険
以前勤めていた会社の社会保険を任意継続している人や、フリーランスと会社員を兼業している人は、そこでの健康診断を受けることを考えてみましょう。少し安く健康診断が受けられたり、一部費用が補助されたりする場合があります。
会社員の扶養家族も対象となる場合があるので、気になる人はぜひ加入している健康保険のホームページをチェックしてみてください。
フリーランスが受けておきたい健康診断の項目
健康診断にはさまざまな項目があり、どの項目を受けたらいいか迷ってしまいます。
ここでは、フリーランスが受けておきたい健康診断の項目を紹介します。
厚生労働省が定める一般健康診断の項目
一般健康診断の項目は下記のとおりです。健康診断の項目と照らし合わせてみましょう。
- 既往歴及び業務歴の調査
- 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
- 胸部エックス線検査及び喀痰検査
- 血圧の測定
- 貧血検査(血色素量及び赤血球数)
- 肝機能検査(GOT、GPT、γ―GTP)
- 血中脂質検査(LDLコレステロール,HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査
- 尿検査(尿中の糖及びたんぱくの有無を検査)
- 心電図検査
上記の項目は厚生労働省が事業者に対して指定している項目で、健康診断を受ける場合にぜひおさえておきたいところです。
追加しておきたい項目
厚生労働省が事業者に対して指定した項目に加えて、余裕があれば追加しておきたい項目は「がん検診」です。
厚生労働省が定める基本の検診項目を受けても、がんが発症しているかどうかまでは見抜けません。がんは、早期発見により死亡リスクを大幅に下げられます。可能であれば、がん検診も追加で受けましょう。
健康診断と人間ドックとの違い
健康診断と人間ドックは混同されがちですが、実はさまざまな面で異なります。
まず健康診断は、自分自身の健康状態を調べ、病気の予兆などを把握するものです。
対して人間ドックは、健康診断では発見できない細かい病気の予兆や身体の異常などを発見できます。
健康診断と人間ドックを比べると、内容はもちろん費用面にも違いがあります。健康診断は数千円が相場なのに対して、人間ドックは受けるメニューやグレードにもよりますが、数万円かかります。
フリーランスが健康診断を受ける場合の費用
フリーランスが健康診断を受ける場合、メニューや種類にもよりますが、基本は数千円〜1万円程度です。もちろん、オプションを追加すればするほど高くなります。健康診断を少しでも安く済ませたい場合には、各市町村の健康診断を受けるのがおすすめです。
フリーランスは定期的に健康診断を受けよう
フリーランスが健康診断を受ける理由や、受ける場合にかかる費用、受けておきたい項目などについて解説しました。
ついついフリーランスは健康診断を受けるのをおろそかにしがちですが、病気にかかり働けなくなってしまっては元も子もありません。
まずは年に1回でも大丈夫なので、厚生労働省が定める一般健康診断の項目だけでも受けることをおすすめします。ぜひ本記事を参考に、健康診断の受診を検討しましょう。
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